これは未来のストロボコマンダー – Godox X3 と、AD300Pro

最近、長らく愛用してきた Nikon D3 が老朽化により、いよいよ限界となって、既に代替機として使用し始めていたソニーα7iiiの出番が増えてきたので、周辺機器もそちらに合わせていきます。
さて、私はストロボを使うときは、カメラのホットシューから外して使うことが多いため、ソニーα用には最初からコマンダーとストロボで用意しました。
α7iiiのコンパクトなサイズを殺さぬようコマンダーには Godox の X3 を、ストロボにはバランス良い光配に定評のある Godox AD300Pro をポチってみた。
ストロボに関しては、基本的に Godox で揃えている感じです、フフフフ、Godox が知る人ぞ知るストロボであった頃から使ってますので📸✨自分的には信頼性もあるんであります。(このブログでも過去に Godox のストロボを買ったときの記事を書いています)
実際撮影では夜間にストロボだけで撮影するということはあまりありません、むしろ日中シンクロで使用することがほとんどです。そのためストロボスタンドでデュフューズさせて使用するには光量はこのくらい欲しいので AD300Pro一択でした。AD200も一応候補として調べたのですが、その構造から配光が集中しやすいため、被写体まで光をまんべんなく届けたいことが多いことが多い私の用途には合いませんでした。
フラッシュコマンダーは最後まで X2T と悩みましたが、ソニーα7iiiのボディがやたらと小さいので(嬉しいやらなんやら)頭でっかちにするのも嫌だなと思い(見かけ結構気にするタチなので)、最終的に X3 にすることにしちゃいました。操作性はマニュアル式の方が好きなのですが、結果としては「なぁあんだ!タッチパネル使いすいじゃん!!」となって X3 にして満足しています。イヤ、マジでこれすんごい使いやすいんでみんなにも試して欲しい。

ケースも付属してきます。最近のミラーレス機はコンパクトになってきていますからね、コマンダーも今後は、このくらいの大きさが主流になっていくのかもしれないですね。
さて、今回もちゃんとAmazonでレビューを確認してからポチりました。
➡️ストロボコマンダー Godox X3(クリックでAmazonの商品ページを開きます)
➡️フラッシュストロボ Godox AD300Pro(クリックでAmazonの商品ページを開きます)
Amazonらしく、す〜ぐに届いたのは良いのですが、手元に届いた箱は角が潰れていました。ガーン( ̄◇ ̄;)まぁ、壊れ物とか精密機械とか書かないで送ってきたからには、梱包に自信があるんだろう・・・、そう思って箱を開けると・・・。おぉ〜!、キャリングケースにしっかりと収められていました。なので、まぁ大丈夫かな、と、とりあえずテストです。
同梱品をチェックしていたら、商品紹介写真では透かしで入っていたから付属していないと思っていたカッコいい〜赤いハンドルもついていました!(付属してないと思って純正のハンドルを買っちゃったよぉ〜、まぁ二つあっても別に良いのですが…うぅ)
バッテリーもほぼ充電されていましたので、早速発光テストしました。パキンッ!と小気味よい音で発光します。続いてモデリングライトもテストします。一通り正常に動作したので、箱が潰れてたくらいはヨシとしてあげました!!(笑)


さて、つづいてコマンダーの設定を行います。ちゃんと日本語のマニュアルが入っているので、そちらを見れば分かるようになっています。一応ネットにあったマニュアルのリンクを下記へメモっておきます。購入検討の方は参考にしてください。
➡️コマンダーの説明書PDFはこちらのサイトにもありました(クリックでのストロボコマンダー Godox X3のサイトのマニュアルのページを開きます)
➡️Godox X3 公式サイト(クリックで公式ページを開きます、見てもらったら分かるけどかなり使い安いんですコレ)
↑のマニュアルが親切なので、このページでは主に AD300Pro と使用する場合の方法のみ記載します。
もくじ
まぁ、例によってこのブログは何でも忘れちゃう自分へのメモ書きの要素が大きいです。
【設定方法】
※下記は Sony α7 iii、Godox AD300Pro、Godox X3 で日中シンクロ(ハイスピードシンクロ)で使用する設定方法になります。
1.機器を充電します
事前にカメラ、ストロボ、コマンダーを全て充電しておきましょう。
付属の充電器があるので電源に繋いで100%付近まで充電してから設定を始めましょう。
2.カメラのフラッシュモードが「強制発光」になっていることを確認しましょう
私は主に日中シンクロでハイスピードフラッシュとして使用するため、ストロボは強制発光モードで使います。マニュアル撮影がこの手の撮影では鉄板です✨
通常のカメラ自動のストロボ撮影はシャッタースピードが 1/250 までです。これだと被写体さんによってはぜんぜんブレますので、私はもっぱら日中ではハイスピードシンクロで撮影します。とくにインタビューと一緒に撮影もやっちゃって〜という場合、撮影に慣れたモデルさんが被写体の場合と違って、被写体さんが静止ポーズをとってくれるわけではありません。自然な動作の中からシャッターを切っていきますので、1/250 とかだと被写体ブレがかなり激しくなります。なので私のシャッター速度下限は、人物撮るなら焦点距離にも関わらず 1/500 です。わざとスピード感を出すために流し撮りする場合でもなければ、シャッタースピードは速い方が良いって思っています。
α7iiiではMENUボタンを押してメニューを表示し、フラッシュの項目を探します。ソニーのこのメニュー画面ほんとなんとかならないのかな、使いづらいったらありゃしない。写真右下に写っているコマンドダイヤルを一回下へ押してから右右右右右・・・11/14ページまでいくとやっとフラッシュモードが出てくる。まぁ、そんなに頻繁に変更しないから良いけどね。

フラッシュモードが強制発光になっていることを確認します。後幕シンクロなどになっている場合は強制発光にしておきます。

3.コマンダーを設定します
さぁ!カメラのホットシューに X3 を取り付けましょう!!
この大きさは、やはりメリットしかないですね。
最近のミラーレス一眼にピッタリのコンパクトさ。

X3 はホットシューへのマウントはカチン!と音がするまで差し込むだけ。
X3は X Pro のようにネジを回して固定する方式ではなく、ボタンを押しながら外すクイックリリース方式です。これ大変、使い勝手が良いです。ホットシューへのマウント部分も金属製になっています。プラスチック製だと劣化により接触不良が起きやすい部分です、ココも X3 を選択して良かったと感じたポイントです。ってか、X3を選択した理由です。

X3 の電源ボタンを押して起動します。あ、そうそう、液晶画面が傷つく前に同梱のシートを貼っておきましょう。なんと付属品にシートが入っていますよ。(嗚呼、コレも別に買っちゃってたんだよなぁ、ちゃんと確認しておけば良かった・・・)
ちなみに充電は後部にUSB-Cがあります。端子にはちゃんとキャップがついています。出先でスマホ用に持ち歩いているモバイルバッテリーから充電してみました、普通に充電できました、楽ですねコレ。

気になるサイズ感はこんな感じ、色といい質感といい、まるで専用品!!X3にして良かった。ホットシューアダプターよりちょっと大きいくらいのサイズ感でコレは良いですね。

そして、液晶画面をタップすると、まるでスマートウォッチのよう!
これは、新・体・験!!
最初は「液晶画面てどうかなあ・・・」と思っていたのだけど、結果としては全然使いにくいとは思いませんでした
はい、どうでもいい個人の感想はこのへんにして、早速設定を済ませていきましょう。
X3 の画面を上からスライドするとメニュー画面が出ます。
「Setting」をタップしメニューアイコンの一覧画面を呼び出しましょう。

「Wireless」アイコンをタップしチャンネルを設定します。

「CH」の欄は1〜32から好きな数字を指定します。
「ID」は1〜99から選択できます、私はAD300Proを使用するので「OFF」を選択しました。(AD300Pro側にID指定が無かったのでチャンネルだけセットしています。)

続いてハイスピードシンクロの選択です。
先ほどの「Setting」をタップした画面から、「SYNC」をタップします。

「Hight Speed」をタップします。

これでコマンダー側のチャンネルとハイスピードシンクロ設定ができました。
4.ストロボ側を設定します
右上の「ch」ボタンを長押ししてチャンネルをセットします。
チャンネルは左側の「SET」ダイヤルをクリックして変更します。
先ほどのコマンダーで設定したチャンネルと同じ数字にします。
(AD300Pro側にID設定箇所が無いのでIDは設定していません)

5.撮影します
設定はコレだけです!
なんて簡単なんでしょう。
しかもすごいぞコレ、コマンダーの画面を指でなぞるだけで、発光量が変えられる。
TTLの微調整や定常光のモデリングランプの発光量も、スマホ画面を操作するときのように直感的に操作できます。

AD300Proのチャージも速いし、これは楽ちんです。
パシャ!パシャ!パシャ!!

うーん、驚きの配光、驚きの白さ!
最高です。
暇をみて使用感や作例なんかもアップしていきたいと思います〜。
それではまた!TTでした😃
備考:
この記事で紹介したカメラやレンズなどです。
(リンクをクリックするとAmazonの商品ページが開きます)
➡️ソニー フルサイズ ミラーレス一眼カメラ α7III ボディ(レンズなし) ブラック ILCE-7M3
追記:
3ヶ月ほど使用しての感想です。
結論から言うと 大 満 足 ! です。
通常のストロボ撮影は勿論、日中シンクロでもこの光量は使いでがありました。
真夏の昼日中での人物撮影でも、被写体さんに木陰に入ってもらって、少し遠くからAD300Proを焚いてやると、自然に人物が浮き上がる写真になりました。クリップオンだと光が届かないような場合でも、コンパクトとはいえさすがモノブロックですね、光は強力です。
屋内撮影で被写体の顔を少し明るくしたい時には、モデリングランプが使えましたね。12wとはいえ屋内なら十分補助光として使えます。とくにインタビューしながらの撮影では音声を録る関係でシャッター音を消すのですが、カメラによってはシャッター音を消すとストロボ発光ができないため、そんなときも活躍しました。モデリングランプの照度もコマンダーのX3から、ON/OFFや明るさまで変更できるので、撮影しながらいちいちライトを触りにいかなくて良いので大変便利でした。
このコマンダーは一度使うと手放せなくなります。ヘッドも小さいので、もうX3と縦グリップは基本的にカメラにつけっぱなしで、必要に応じて外すような感じで使っています。
あと電池が充電式ということで、一応スマホも充電できるモバイルバッテリーを機材と一緒に持っていってますが、5時間以上の撮影でも撮影中に充電したことはありませんでした。屋内の撮影でかなりストロボ焚いた時も、α7iii本体のバッテリーが1本先になくなるくらいでもX3のバッテリー残量はありました、なのでバッテリーもかなり余裕ありますね。