Libero Flip レビュー(その2) – 初フォルタブル(縦折)スマホを3ヶ月使用して【主に耐久性について】

フォルタブルといわれる縦折できるスマートフォンを使用して、そろそろ3ヶ月が経過しました。
今年の Y!mobile の10周年記念祭 で激安で購入しました Libero Flip 、概ね期待通りと期待以上で大満足です。
スペックはざっくりと書くと、
折り畳めば手のひらサイズになるコンパクトボディは、
開けば6.9インチの広大な有機ELディスプレイ、
選択できるリフレッシュレートは60、90、120Hz。
バッテリーはそこそこ余裕の4,310mAh。
カメラ機能はメインカメラが5,000万画素、インカメラは1,600万画素、
サブディスプレイを利用して、メインカメラで自撮りもできます。
生体認証は指紋・顔認証に対応。
おサイフケータイ対応のFeliCa機能付き。
通信速度は5G、4G対応。
防水性能はIPX2/IPX4で小雨くらいなら気にせず使える。
まぁ性能的にはいたってノーマルなスマートフォン。
さて、そんな話はカタログスペック(←クリックでY!mobileのページを開きます)を見れば分かること。
そんなことより実際に皆さんが気にしているのは、この今までにない縦折という形状による「耐久性」とかなんじゃないでしょうか。
耐久性について
使ってみて感じたのは、普通の使い方で折り畳んだり開いたりしているだけで壊れるほど耐久性は低くない、というのが実感です。ヒンジ部分の動きはわりとしっとりとした感じです、だからそれを無理やり片手で持って振り回すようにぱっかんぱっかんやれば、故障させることはできるかもしれません。まぁ、動きの重厚感に逆らってそんな動きをさせようとは、あんまり思わないかもしれませんね。なので、普通に使う分には「耐久性」は心配いらない程度、そんな風に感じました。
では、普通ではない使い方での耐久性はどうでしょうか。
皆さんが普段ふつうのスマートフォンを使っていて「壊す時」ってどんな時でしょう。まぁ、すぐに思いつくのは落下だと思います。
ガラス面を剥き出しのまま、スマートフォンを固い地面に叩き落としたら、まぁ運が良くなければ壊れますよね。高いところから不意に落っことして画面がバッキバキに割れたスマホは、壊れていることが一目瞭然です。スマホの画面が割れていることで、「あぁ、壊れたんだぁ」と分かります。
さて、なんでこんな話をするかというと、『形状が異なると最初に壊れる箇所が変わる』ということが、折り畳み式と普通のスマートフォンでは異なるからです。
普通のスマホは画面が剥き出しですから、落下の衝撃がガラス面側のフレームの縁を変形させたり、もしくは内部を破損するほどであった場合には、まぁだいたい画面も割れているでしょう。
しかし、この Libero Flip は普段は画面が内側に折りたたまれているため、落下に対して画面は壊れにくい形状です。それがこのタイプのスマホの耐久性を分かりにくくしている気はします。
折り畳んだ状態で落下させた場合、ガラス面側のフレームは内側に畳まれていますから直接地面と接触はしにくいです。Libero Flip に関して言えば、背面液晶も円形で中央に配置されているため、こちらも外周からの衝撃は受けにくいです。
もっと現実的に、Libero Flip 購入時にプレゼントでついてくるケースを装着し、背面液晶に保護ガラスを貼った状態で想定してみましょう。私はこの状態で3回落としました。
それも結構な勢いで。
1回は歩きながらアスファルトへパーン!
2回はフローリングの床へドスン!ゴットン!
いずれも腰位置からの落下です。
反省の意味も込めて大きな文字で書いておきます?
すみません!3ヶ月しか経ってないのに、もう3回落としちゃいました!
いや、慣れてないからですよ。これからは気をつけますよ。
私は普段、こいつをベルトループになるカラビナで腰からぶら下げてるんで、仕事から帰ってベルトをシュッと抜いちゃったりすると、そのままスマホごと床へゴットン!と落ちたりします。カーペットとかならいいんですが、フローリングだったりすると結構な衝撃です。このカラビナすごく便利でベルトループとして使うと装着感も無く快適なため2回もやらかしました。落下の2回はこいつのせいです↓(カラビナさんのせいではないです!ごめんなさい)
ちなみにこのカラビナは横から押すだけでパッチンとリングをハメれるので、何かしながらでも簡単に物をひっかけることができます。あまりに快適で歩きながらパッチンしてたら、ある時ちゃんとハマっていなくてアスファルトへスパーン!とスマホが落下していったのでした。なので今は場所をわきまえてパッチンするようにしています。リングの傷が便利ゆえの使用頻度を物語っています↓

この3度の落下で気づいたことがあります。
このスマホは画面は折り畳んだ内側にあるため、ちょっと落としたくらいでは画面には傷ひとつつきません。ケースが優秀だということもあります。普通のスマホなら画面割れちゃってたろうなぁという状況でも割れませんでした。
前述の通りリング付きのケースをつけた状態で、リングの部分を腰のカラビナにつけようとしていて落下させたため、ケースの右下が破損しました。

私が落とすときはだいたいこのパターンです。反省。
さて、その状況、一見万々歳に見えますが、そうではありません。
何せ、普通の折り畳みスマホじゃなかったら画面が割れるほどの衝撃はくらってるのですから。
このダメージがどこにくるかというと。↓落下。こんなイメージです。

↑落下のイメージ写真。
右側が接地したとすると、左側の方は下へ向かって動き続けようとするわけです。
この時折りたたんでいるヒンジ部分には捻る力が盛大にかかっていることになります。
しかもこのスマホ200g超えです、この重さはステンレスですかね。(だからお安いのですね。ありがとうございます。)
軽量で剛性の高いチタンだったら、重量も160gくらいだったら衝撃での影響はもっと少ないと思います。(でもそしたらお高くなるでしょうね、きっと私には買えないくらいの金額になることでしょう。)
つまり、このスマホを落っことしたときに、画面が割れなかったからといって、落ちたときの衝撃が弱かったわけじゃないってことが大事です(笑)そこんとこ理解しておかないと、盛大な勘違いの沼にハマります。
普通のスマホ➡️落っことす➡️画面がぶっ壊れる
Libero Flip➡️落っことす➡️ヒンジがぶっ壊れる
そういうことです。
折り畳みが壊れやすいんじゃなくて、それなりの衝撃を与えたらどっちも壊れるよ、壊れる場所は違うかもだけど。そんな感じです。
使用状況やケース形状からヒンジ部から落下したことは今のところなかったですが、ヒンジ部から落ちる可能性だってありますからね・・・
ヒンジ側から落としたらまたレポートしますね(もう落としたくないけど?)
まぁ、そもそも落とした時の衝撃は、ガラス面の割れだけで判断すべきじゃないんですよね。私は落ちてくところを見ている時点で、落下の衝撃も音からある程度把握できているわけで、それなのに「画面割れてない!ラッキー!」とか言ってる場合じゃないんですよね(笑)反省。
と、いうことで Libero Flip を落下させてしまったら、ヒンジを確認しましょう。
ヒンジは多少変形しても、ある程度なら戻ります。

こんなふうに開いてみて、動きが渋くなっている場合は、左右を上下にゆらす感じで、少し捻りを加えてあげると、すんなり開いてくれるかと思います。ちゃんと開いたら、その角度で何度か開け閉めをしてやると、元のように使えるようになります。それでもダメな場合は、それはもう完全に壊れているってことでしょう。交換か修理ですかねぇ、私のは今のところそこまでのダメージを与える状況に出会っていないので、もし壊れたらまたこのブログへ書いておきたいと思います。
一応、ケースを外して確認しておきましょう。
私のリベロフリップは今のところ本体に目立った傷もなく、快適に使用できています。
懸念していた画面の保護フィルムも劣化もありません。
フォルタブルの画面には最初から貼ってあるフィルム以外を貼れないことと、最初から貼ってるこのフィルムは剥がしてはいけないため、私はこのフィルムの劣化を懸念していましたが、今のところ傷や劣化はおきていません。





3ヶ月つかってきて感じたことも書いておきます。
実際に Libero Flip を使ってみると、折り畳んだスクエアな状態は、とてもコンパクトで狭いカフェのテーブルでも、散らかった机の上でも(片付けろよ)場所をとらず、気軽に置くことができることに気づきます。カバンの中やポケットへ入れるとき、ウエストポーチに入れるときも、今までの板のようなでかいスマホでパッツンパッツンになるのを気にしながらしまったりしなくて良くなりました。普段はそれほどスマホを意識したくない、でも必要なときは大きな画面でしっかり情報を観たい確認したい、そんな人には特に折りたたみはピッタリです。
そして縦折型ゆえの画面の保護性能も、私は気に入っているところです。スマホの画面が傷つくのを気にせずに鍵束と一緒にポケットに放り込んだり、カラビナで腰にぶら下げておけるのはとても快適です。もし今よりたとえば大幅に軽量になることで重さ由来の落下ダメージへの耐久性が相対的に向上したりすれば、新たなスマートフォンの使用シーンも出てくる気がします。そのくらい可能性に満ちた形状かと思います。何せたためばタバコサイズひらけば広大なディスプレイです。
最近の後発のフォルタブルは背面液晶を大きくする方向へいってしまっていますが、それだと結局ポケット内で他の持ち物と接触した時などに、背面液晶が傷つくのが気になってしまうので(汗)背面液晶は Libero Flip くらいで良いかなと思っています。
スマホってもっと自由で、そのへんに多少乱雑に置いたり、故障をあまり気にしなくていいものになっていっても良いと思います。Libero Flip の形状にはそんな可能性があると思います。私はこの方向性で軽くてコスパもよくて気楽に持ち歩けるスマホが現れることを期待します。そう、昔のガラケーの時みたいに。
前にレビューにスマホネック解消やSNS断ちへの期待を書いていたんですが、実際は使いやすくて案外スマホの使用時間は長いままです(汗)が、通知はスマートウォッチで、スマホは落ち着いて開いて使うというのは、良いと思っているので。まだしばらく、この縦折型スマートフォンを使っていきたいと思っています。
あと、また何か気づいたことあったり、落っことしたり壊したりしたら(したくないけど)、またこのブログへ追記しておきます。それではまた、TTでした😃
追記:
下記、Amazonのレビューや価格です、ご参考まで。
Libero Flip A304ZT ZTE 【SIMフリー】 ワイモバイル版 ゴールド
¥22,521 税込(2025/4/14調べ)
Libero Flip 【Y!mobile】ブルー
¥9,680 税込(2025/4/14調べ)
amazonのレビューでも書かれてましたが、この機種に限っていえば、同性能の折り畳まないスマートフォンより価格が安いもんね、驚きです。まぁ、横並びで同じものを使いたがる人々のおかげで、新しい試みの商品は総じて売れず、結果安くなっているというところでしょうかね。ま、安いのは歓迎ですが、素直にありがたがってよいのやらなんやら。