可変NDフィルターを買ったよ

撮影現場では自分の思い通りにならない光の中でも撮らなければならないこともあって、そんな時にNDフィルターはかなり強力な武器になります。
NDフィルターって何?っていう方のために簡単に説明すると、『ND』とはNeutral Densityの略です。光量を減らして暗くするためだけのフィルターです。
どんな時に使うかというと。太陽光のとても強い場所で、意図的に絞りを開けた写真や、シャッタースピードを遅くした写真を撮りたい時に使います。
例えば自然のフィールドで晴れているときに滝の写真を低いシャッタースピードで撮りたい時があるとします、よくある水が流れている感じを出すアレですね。そんな時にNDフィルターをかければ、カメラに入ってくる光が減って暗くなるので、遅いシャッタースピードを意図的に選択したりすることができます。風景写真の中で雲や湖面を流したりする時にも使います。
NDフィルターの出番はフィールドだけにとどまりません。先日オフィス内でのイメージ写真を頼まれた時、モデルの背後はビルの外の風景でした、外から差し込む強い光があり・・・日常ならそんな風景では撮りません(笑)、そんな中で撮る場合は、手前から強烈なレフ光や日中シンクロフラッシュで光を補うのですが、問題は背景を白飛びさせずにある程度ぼかすために絞りを開けたいとき。眩しいくらいの光の中ではISO100以下にしてもF値を解放にはできないことがあります。そんなシチュエーションでもNDフィルターで光を減らせば、絞りをF2.8やF1.4で撮ることができます。
撮影とは光のコントロールです。それができれば、あとはそんなに難しくありません。実際の撮影現場で光がこっちの期待通りであることは稀です。そのためレフ板やストロボやNDフィルターが強力な武器になるわけです。
そんなNDフィルターですが、これが結構嵩張ります、ND2、ND4、ND6、ND18、ND32と暗くしたい度合に合わせて複数枚が必要です。もちろん『フィルター』ですからレンズ径に合わせて複数枚が必要です。
さて、ここで先日の軽量計画なのです・・・
NDフィルターを1枚にできたら、かなり荷物が減りますよね。
実は『可変NDフィルター』というのがあります。2枚のフィルターを重ねて回転角度によって暗度が変化できるようにしたNDフィルターです。
ただ可変タイプには構造上の弱点があって、エックス型の影ができるものが多かったのです。最近の可変NDフィルターはこの影がかなり軽減されているものがあるというので、ちょっと試してみようかなと・・・
ということで、今回購入したコレ。
→NEEWER 77mm トゥルーカラー可変NDフィルター
(ハードストップ ND2-32 (1-5ストップ) 限定減光フィルター マルチコーティングHD光学ガラス/Xクロスなし/アルミフレーム/防水/キズ防止/指紋防止)
¥4,899 税込(1024/12/1 amazon調べ)
試しに77mmをチョイス、私がよく使うポートレート用の85mmレンズや、使い勝手の良い24-105mm F4通しズームレンズのフィルター径に合わせました。

それ以外のレンズでは、フィルターアダプターで対応させます。
(このフィルターアダプターも機材軽量計画の一環です、また記事で書きますね。)

試し撮りをした感じでは、全く問題ない感じ。
これは期待できそうです。
左が明るい状態、右が回して暗くした状態です。
1枚でこれだけ濃さを変化させることができます。


(記事冒頭の写真はこの写真2枚を真ん中で切ってくっつけた物です。)
とはいえレンズのまさに眼前に置くツールになりますので、実際の撮影ではちゃんと撮れたかをきちんと確認しましょうね。
来週また撮影があるので、バッグに忍ばせて行きたいと思います。
それでは、また!TTでした😃